『ふくしデザインゼミ展』トークコレクション『ふくし×ローカル』に参加します!
2023/03/19
福祉やデザインに興味のある学生たちが福祉法人を舞台に取り組む、分野や領域の垣根を超えた実践的な学びのプログラムであり、SOCIAL WORKERS LABと社会福祉法人武蔵野会との協働により立ち上げられた取り組みでもある『ふくしデザインゼミ』は3月21日~26日までの6日間にわたり東京都八王子市にあるAKITEN BASECAMP GALLERYにおいて企画展『ふくしデザインゼミ展』を開催します。
福祉と社会の関係をリデザインする実践的な社会教育プログラム「ふくしデザインゼミ」の成果を、さまざまな形で鑑賞・体験する企画展である『ふくしデザインゼミ展』は、ゼミの生徒の皆さんが制作した『ふくしに関わる人図鑑』に関する展示を中心に、トーク、ツアー、さらには「仲間さがし」に至るまで。福祉を社会にひらく、さまざまな企画が予定されています。
そんな企画展の会期中に「ふくしに関わる人図鑑」に関連する方々によるトークイベントの開催が予定されており、3月23日(木)19:00~の「ふくし×ローカル」をテーマとしたセッションにTIAMの千葉が参加します。伊豆大島に移住後、トウオンデザイン名義で取り組んできたさまざまなデザイン活動についてお話をさせて頂きながら、地域における福祉の可能性や方向性について皆さんとお話を深められたらと思っています。なお、トークコレクションは事前予約制となっております(無料)。
ユニバーサルデザインで本当に開かれた社会を描く
福祉と言えば、私たちTIAMとしても昨年『だれでも楽しめる船旅・島旅』を普及させるべく公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団企画のもと、関係者の皆さんと各種ツールの制作に取り組んできました。その際のキーワードとして掲げていたのが「ユニバーサルデザイン」です。
だれでも楽しめる船旅・島旅
ユニバーサルデザインの視点から『だれでも楽しめる船旅・島旅』の実現をテーマとしたプロジェクト。「困りごと」を抱える人たちが船旅や島旅を実現させるには、「見通しがあること」「困りごと理解し、必要な工夫や配慮をすること」が大切。そのために必要となる事前学習材料や、作成するための「手引書」、フォーマットなどをご紹介しています。
社会的コミュニケーションや対人関係に不安を抱えていたり、光や音、味や匂いなどの感覚に敏感だったり、日常的な活動に支障をきたしてしまう方が多くいます。そんな「見えない困りごと」を抱える人たちでも安心して船旅や島旅ができるような事前学習材料となる「旅のしおり」を専門家のアドバイスのもと制作するとともに、しおりを作成する際のポイントを整理することで、様々な場面で活用いただける「手引書」や、実際に旅のしおりを活用して伊豆大島へ1泊2日の島旅に出かけた際の様子や各場面での専門家による解説を交えたハウツー動画を制作しました。こちらのプロジェクトについては改めて別の機会に詳しく振り返りたいと思っていますが、福祉を実現するためには、社会全体の人々が安心して利用できる環境を整備することが必要であり、そのためにはユニバーサルデザインという視点がとても重要です。
福祉とユニバーサルデザインは社会のすべての人々が自立的に生活できるように密接に関係しており、この『だれもが楽しめる船旅・島旅』の実現を目的としたプロジェクトを通じてユニバーサルデザインが描く開かれた社会や福祉の可能性を強く感じた次第です。
というわけで、TIAMとしても福祉の観点は今後の活動においてもとても大切なテーマだと考えており、今回のような素敵な機会に関わることができて光栄です。
企画展の概要について
社会全体の幸福や福利を追求する上で重要な役割を担う福祉をもっと身近に感じて欲しい、考えるきっかけにつなげたい、そんな想いが詰まった今回の企画展、とても意義深いものであるし、何より開かれた雰囲気がとてもワクワクするし可能性を感じます。こちらの企画展を通じて、私も色々と学びたいし、繋がりたいと思っています。
ぜひ、興味のある方は参加してみてください。
きっと多くの気づきを得られるはずです。
『ふくしデザインゼミ』
2023.3.21 Tue→3.26 Sun 11:00-19:00
会場:AKITEN BASECAMP GALLERY
東京都八王子市千人町2−16−1丸神ビルB301(JR西八王子駅北口から徒歩5分)
入場料:無料
企画・運営:社会福祉法人武蔵野会ふくしデザインセンター設立準備室、SOCIAL WORKERS LAB
URL:https://note.com/fukushi_design
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