WEBメディア『東京都離島区』をスタートしました
2022/01/05
東京諸島の未来を一緒に考えていくWEBメディア『東京都離島区』をスタートしました。
『東京都離島区』は太平洋上南北1,000kmにわたる11島の豊かなグラデーションが織りなす東京諸島に関わる“人”、“ライフスタイル”、“カルチャー”といったキーワードをベースにソーシャルグッドな動きを丁寧に伝えていきます。
そして、『東京都離島区』をスタートするにあたって、その母体となる会社『TIAM』を創業します。
TIAMが掲げるタグラインは「対話からはじまる島の未来」。
東京諸島に関わる人と丁寧な対話を繰り返しながら意思ある未来を描き、歩みを続けます。
さて、記事にも載せていますが、2021年10月に海士町に行ってきました。海士町では地域の未来を考え情熱的に活動をされているさまざまな方にお会いすることができました。その中のひとり、株式会社風と土と 代表取締役の阿部裕志さんは海士の風という出版事業をされています。そんな海士の風より出版された「進化思考」がとても素晴らしい一冊なのでご紹介をさせてください。
「進化思考」は、生物の進化と同じく「変異と適応」を繰り返すことで、誰もが創造性を諦めることなく発揮できるようにするための思考法について丁寧に説明された一冊です。500ページのボリュームある一冊ですが、夢中で読み進めました。
進化思考においてテーマとして掲げているのが「生き残るコンセプトをつくる」。
そのためには、「解剖」的に内部の仕組みを精査し、「系統」的に過去からの文脈を見つめ、「生態」的に他者との繋がりを読み解き、「予測」的な未来視によって、希望ある未来を感じる。そんな適応の思考とともに、固定観念を取り払って無数の新しい可能性に目を向ける変異の思考を組み合わせることが大切だと説きます。時間的・空間的概念からなる思考と、既成概念に囚われないエラー的発想法を組み合わせることによってコンセプトの精度を高めていくのです。
TIAMが取り組むべき事業、WEBメディア「東京都離島区」が取り上げていくべきテーマ、それらを考えるにあたり、進化思考は大いに役立つメソッドです。
「東京都離島区」というメディアを通じて島々において受け継がれてきた伝統や生活様式といったさまざまな系譜を受けとり、島を取り巻く世の中のさまざまな構造やつながりを見つめることで、希望ある未来への展望を描いていく。取材や編集を通じて蓄積された情報を元に変異的思考により具体的且つイノベーティブなアクション(事業)を生み出し、適応の思考枠に落とし込むことで理想に近づけていく。この作業を繰り返していくことでTIAMは意思ある島の未来を描いていきます。
それは、島が生き残るコンセプトを探る、とも言えそうです。
TIAMが歩むべきスタンスを明確に示してくれた一冊、「進化思考」は私にとってバイブルとも言える一冊になりました。阿部さん、この場を借りて素敵な本を私たちに届けてくれてありがとうございます!
道は長く険しいだろう。だけど、地道に対話を積み重ね、対話を通じて得た情報や思考を組み上げた先にはきっと希望とともに意思ある未来が開けるはずです。
東京諸島の未来を考える。意思ある未来を創造する。そのための対話をはじめます。
WEBメディア「東京都離島区」をどうぞよろしくお願いします。
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